福祉リワークの月額負担上限額
-
0円
生活保護受給世帯、または市町村民税非課税世帯(前年の世帯年収が約300万円以下など) -
9,300円
一般世帯(前年の世帯年収が約600万円以下など) -
37,200円
上記以外の世帯
※統計的には、利用者の9割以上が「自己負担0円(無料)」で利用されています。

「復職を主治医に勧められているが、本当に戻れるか不安…」
「戻ってもまた同じように辛くなって、休んでしまうのではないか…」
そんな葛藤を抱えているのは、あなただけではありません。
うつ病や適応障害などのメンタルヘルス不調は再発率が高く、
ただ身体を休めるだけでは解決しない「働き方の課題」が隠れていることが多いからです。
そこで重要になるのが「リワーク(復職支援)」です。
リワークは、単なる「職場の慣らし」ではありません。
再休職を防ぎ、あなたが長く安定して働き続けるための専門的なリハビリテーションです。
この記事では、リワークの基本的な仕組みから、医療リワーク、職リハリワークなどの4つの種類の違い、費用、そして失敗しない選び方まで、2026年の最新情報に基づいて徹底解説します。
リワークとは、「Return to Work」の略語で、メンタルヘルス不調により休職・離職している方が、職場復帰に向けておこなうトレーニングや支援の総称です。
多くの方が誤解しているのが、「病気が治る(治癒)」=「仕事ができる(就労可能)」ではないということです。 医学的に症状が安定しても、以下のような「仕事に必要な能力」は低下したままのことが少なくありません。
毎朝決まった時間に起き、通勤する体力
8時間の業務に耐えうる集中力と持続力
上司への報告や同僚との雑談などの対人コミュニケーション能力

リワークのゴールは、単に元の職場に戻ることではありません。
「復職後、再発せずに働き続けられること(定着)」こそが真のゴールです。
メンタルヘルス不調による休職は、復職しても約50%近い方が数年以内に再休職してしまうというデータ(厚生労働省|主治医と産業医の連携に関する有効な手法の提案に関する研究|2017年3月|p.385より)もあるほど、「再発」のリスクが高いものです。そのためリワークでは、休職に至った原因(考え方のクセや過度なストレス負担など)を分析し、同じ状況になっても対処できるスキル(ストレス対処など)を身につけることに重点を置きます。
うつ病、適応障害、双極性障害(躁うつ病)、不安障害、発達障害などのメンタルヘルス不調により、休職中もしくは退職後、現在働いていない方が対象です。
病状
急性期の治療を終え、症状がある程度安定している「回復期」にあること。
条件
主治医から「リワークへの通所が可能」という許可が出ていること。

「リワーク=休職中の人が戻るためのもの」というイメージが強いですが、実は退職した方(離職中の方)も利用できる場合があります。
休職中の方
現在、企業に在籍しており、元の職場への復職を目指す方。
すべてのタイプのリワークが利用可能です。
離職中(再就職・転職)の方
一度退職し、新たな職場への就職を目指す方。
この場合、「福祉リワーク(就労移行支援・自立訓練など)」が主な選択肢となります。
復職支援だけでなく、就職活動のサポートも受けられるのが特徴です。
リワークは運営主体によって大きく4つの種類に分けられます。
それぞれ目的や特徴が異なるため、自分の体調や目的に合った場所を選ぶことが重要です。
まずは以下の比較表で全体像を掴みましょう。
(横スクロールで表の全体が見られます。)
| 分類 | 運営主体 | 運営主体 | 主な目的・特徴 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|---|
| I | 医療リワーク | 病院・クリニック | 治療とケア 医師・看護師の管理下でおこなう。 |
医療費(1〜3割負担) ※自立支援医療が適用可 |
| II | 職リハリワーク | 地域障害者職業センター | 職場調整 公的機関が企業と本人の間に入り職場環境を調整。 |
無料 (交通費等は自己負担) |
| III | 福祉リワーク | 就労移行支援事業所 自立訓練事業所 |
生活・キャリア支援 生活改善から再就職まで柔軟に対応。 |
前年度所得に応じ 無料〜上限月額あり |
| IV | 職場リワーク | 所属企業 | 慣らし勤務 復職時の慣らし出勤などで実際の環境に適応。 |
無料 (給与有無は 職場の規定による) |
病院やクリニックに併設されたデイケアなどで実施されます。
特徴
医師や看護師、作業療法士などの医療スタッフが常駐しており、
医学的な管理下でリハビリをおこなえます。

独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)が運営する「地域障害者職業センター」でおこなわれます。
特徴
公的な中立機関として、専門カウンセラーが「企業」と「本人」の間に入って職場環境の調整をしてくれるのが最大の特徴です。標準期間が12〜16週間程度と決まっていることが多いです。

障害福祉サービス「就労移行支援事業所」や「自立訓練事業所」などが提供するサービスです。
特徴
医療や職リハに比べてプログラムの自由度が高く、利用期間も柔軟(最大2年など)です。生活面の立て直しから、ビジネススキルの向上、再発防止策の策定までじっくり取り組めます。
また、「復職」だけでなく「転職(再就職)」のサポートも可能な点が大きな違いです。

復職の直前に、実際に会社へ通っておこなう「慣らし出勤」のことです。
特徴
通勤ラッシュの負担や、実際の職場の雰囲気・人間関係への適応を確認できます。
注意
制度として導入していない企業もあるため、就業規則や人事担当者への確認が必要です。

通所トレーニング
決まった時間に起床し、電車に乗って通所することで、通勤に必要な基礎体力を養います。
セルフモニタリング
睡眠時間、疲労度、気分の波などを毎日記録し、自分の体調変化のパターンを把握します。

認知行動療法(CBT)
ストレスを感じたときの「考え方のクセ(認知の歪み)」に気づき、より柔軟な捉え方ができるように修正する練習をします。
自己分析
なぜ休職に至ったのか、根本原因を振り返り、再発を防ぐための具体的な対策を練ります。
ストレスコーピング
自分に合ったストレス解消法(コーピング)を見つけ、実践します。

実務訓練
パソコンを使ったデータ入力、資料作成、計算作業など、実際の業務に近い課題に取り組みます。
作業能力の確認
集中力がどれくらい続くか、ミスなく作業できるか、疲労が翌日に残らないかなどを客観的にチェックします。

SST(社会生活技能訓練)
ロールプレイ(役割演技)を通じて、上司への報告・連絡・相談や、断り方などの対人スキルを練習します。
グループワーク
他の利用者とチームで課題に取り組むことで、協調性や、意見が食い違った際の合意形成スキルを磨きます。

導入期: 週1〜2日、半日のみ。(まずは通うことに慣れる)
安定期: 週3〜4日。(プログラムに参加し、体力をつける)
復職直前期: 週5日、終日。(実際の勤務時間と同じリズムで過ごし、最終確認をする)
職リハリワーク
雇用保険等を財源としているため、受講料は無料です。(交通費・食費は自己負担)
職場リワーク
企業内での活動のため、費用はかかりません。(給与が出るか、無給かは企業の規定によります)
0円
生活保護受給世帯、または市町村民税非課税世帯(前年の世帯年収が約300万円以下など)
9,300円
一般世帯(前年の世帯年収が約600万円以下など)
37,200円
上記以外の世帯
※統計的には、利用者の9割以上が「自己負担0円(無料)」で利用されています。
傷病手当金
病気や怪我で働けない期間、加入している健康保険から給与の約2/3の金額が支給されます(最長1年6ヶ月)。
休職中の生活費の柱となります。
障害年金
病気や障害によって生活や仕事に支障が出ている場合に支給される年金です。
初診日から1年6ヶ月経過しているなどの条件があります。
自立支援医療制度(精神通院医療)
心療内科や精神科への通院医療費、薬代、医療リワーク費用などの自己負担を1割に軽減する制度です。
再発率(再休職率)が下がる
これが最大のメリットです。休職原因を分析し、対処法を身につけてから戻るため、復職後の定着率が格段に高まります。
客観的な評価(復職の根拠)が得られる
「もう大丈夫です」という本人の言葉だけでは、企業側も判断に迷います。リワーク施設からの「出勤率90%以上」といった客観的なデータは、企業が安心して復職を受け入れるための強力な材料になります。
同じ悩みを持つ仲間と出会える
休職中は孤独になりがちです。「辛いのは自分だけじゃない」と思える環境は、精神的な安定に大きく寄与します。

ある程度の期間がかかる
「早く戻らなきゃ」と焦る方にとっては、数ヶ月の期間が長く感じるかもしれません。しかし、急いで戻って再発するより、数ヶ月投資して長く働く方が、トータルのキャリアではプラスになります。
相性が合わない場合がある
スタッフや他の利用者との人間関係が、ストレスになる場合もあります。だからこそ、正式利用前の「見学・体験」が非常に重要です。
まずは、気になった事業所のWebサイトや電話から問い合わせます。
「リワークを検討している」「まずは話を聞きたい」と伝えれば大丈夫です。
実際に事業所へ行き、プログラムに参加してみます。
などを肌で感じて確認します。多くの事業所で無料体験が可能です。
利用の意思が固まったら、お住まいの市区町村(障害福祉課など)へ「障害福祉サービス受給者証」の申請をおこないます。
※医師の意見書などが必要になりますが、事業所のスタッフが申請手続きをサポートしてくれます
受給者証が発行されたら正式に契約を結びます。「いつ頃までに復職したいか」「どんなスキルを身につけたいか」を相談し、あなただけの「個別支援計画」を作成して、リワークスタートです。
リワークで準備が整ってきたら、企業担当者や主治医を交えた面談(リワーク面談)をおこないます。 勤務条件や配慮事項を調整し、試し出勤などを経て、晴れて復職(卒業)となります。

心身の安定、生活リズム、体調重視なら
医療リワークや、自立訓練(生活訓練)
スキル・調整重視なら
職リハリワークや、就労移行支援
休職期間は、決して「ブランク(空白)」ではありません。 これからの長い人生を、より自分らしく、健やかに働き続けるための「準備期間」です。
一人で部屋に閉じこもって悩んでいると、不安はどんどん大きくなります。 まずは、専門家の力を借りてください。リワークという「安全な場所」で、少しずつ自信を取り戻していきましょう。
「話を聞いてみるだけ」でも大きな一歩です。 気になったリワーク施設があれば、まずは見学や資料請求から始めてみてください。
特徴1:生活の土台からサポート :
セルフケアプログラムや生活安定のプログラムを多数用意しており、体調に不安がある方でも、生活リズムの改善から無理なくスタートできます。
特徴2:独自の「ナビゲーションブック」
あなたの強みや取扱説明書を冊子にまとめ、職場との相互理解を深める強力なツールとして活用します。
特徴3:復職も、転職も
元の職場への復職はもちろん、リワーク中に「やっぱり環境を変えたい」と思った場合は、そのまま転職(再就職)サポートへ切り替えることも可能です。

ディーエンカレッジのリワークコースについてはこちらをご覧ください。
「いきなり会社とやり取りするのは怖い」「まずは生活を立て直したい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。 あなたのペースで、一緒に未来を考えましょう。
まずは相談したい・話をきいてもらいたい、という方に向けて「無料相談会」を実施しています。お気軽にお近くのディーエンカレッジにお問い合わせください。